コロナ禍の外食産業支援 コープが「ウエスタン」の弁当販売へ
コープさっぽろ(札幌市)は7月から、十勝管内の店舗内で、焼肉バイキング「ウエスタン」(帯広市、落合寛良社長)のオリジナル弁当の販売を始める。店舗や期間、数量は限定だが、新型コロナウイルスの感染拡大で厳しさを増す地元外食産業の支援を通じ、地域貢献したい考え。十勝では初の試み。
ウエスタンは本店など管内外に10店を持つ。今回販売するのは、3月中旬から本店などで始めたテークアウトメニュー。カレーライスは1人前ルー250グラムとご飯300グラム入り500円。豚タンルートを使った細切り肉弁当580円など、総菜も含め16種。多くが同店で出している人気メニューを組み合わせている。
コープの月初めの売り出し「1・2・3コープデー」時に合わせ販売する。スタートは7月1日のベルデ店(帯広市西17南4)。2日はかしわ店(同市東7南15)、3日がさつない店(幕別町札内豊町43)。店内の一角でウエスタン社員が販売を担う。午前11時~午後2時。年内は続ける予定。
ウエスタンは4月下旬から1カ月間閉店、今月から全店で営業を再開したが、平日のフル営業までには至らず、前年の半分程度の売り上げしか回復していない。
コープ側はコロナに関する地域支援を考える中、道中小企業家同友会とかち支部を通じ、同社の状況を知り企画した。コープの阿部祐次帯広日高地区本部長は「帯広の人気店が元気になってほしい。状況を見て広げていきたい」と説明。落合社長は「店内の安全対策などをアピールできる機会にもなる。ありがたい」と話した。(佐藤いづみ)