幕別清陵高とNPOが部活で連携
【幕別】開校2年目を迎えた幕別清陵高校(澤田慎也校長)は今年度から、総合型地域スポーツクラブ・NPO法人幕別札内スポーツクラブ(SC)と部活動で連携している。同校陸上部(中西裕貴部長、部員13人)が週1回、札内スポーツセンター前で同クラブの陸上チームの子どもたちと一緒に汗を流し、クラブスタッフから技術指導を受ける。
同クラブが指定管理する札内スポーツセンターでは、同校の生徒がアルバイトとして受け付けや清掃業務を担うなど昨年度から連携事業を進めている。部活動の連携は、新型コロナウイルス感染拡大防止のための臨時休校明けの今月からスタート。学校側にとっては生徒がクラブスタッフの専門的指導を受けられることや新設校のPR、クラブ側にとっては高校生が練習に参加することで小学生の刺激になるなどの期待がある。
2回目の合同練習となった11日には、スピードスケートで五輪出場経験のあるクラブスタッフの川原正行さんが生徒たちに体幹トレーニングなどを指導した。自らの経験も踏まえ、目標を定めてこつこつ努力することの大切さを説いた。生徒たちは小学生と一緒にランニングで汗を流した。
中西部長は「トレーニングで的確なアドバイスをもらえた。(毎日練習できるグラウンドがなく)ハンデがあるけど、それを言い訳にせずプラスにとらえたい。小学生や地域との交流も自分たちにプラスになる」と話した。川原さんは「生徒たちはみんな純粋で、目標に向かって取り組む姿勢がいい」と期待を込めた。(澤村真理子)