コロナ警戒 新年度始動 規模縮小し入社式
1日、十勝管内では各地で辞令交付式や入社式が開かれ、2020年度がスタートした。十勝の中核都市の帯広市では13年ぶりに機構改革が行われ、新しい名称の部署による業務に移行した。折しも全国で新型コロナウイルスの感染が拡大、行政機関や企業は式を簡素化して消毒対策を徹底するなど、例年とは違う雰囲気の中での滑り出しとなった。
今年は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて入社式が延期される動きがある中、縮小して実施した企業ではマスク着用やアルコール消毒を徹底して臨んだ。
帯広信用金庫は1日午前10時から本社第2ビル内で入庫式を開催。出席者は新人26人と高橋常夫理事長ら代表理事4人のみとし、辞令は代表の赤田椋太郎さん(22)=西支店=に手渡すなど時間短縮に努めた。
高橋理事長は「十勝経済の維持拡大が当金庫の使命。堅実な歩みを続け、将来を担う人材に成長してほしい」と訓示した。松崎優さん(26)=中央支店=は「新型コロナによって多くの中小企業に影響が出ている。向上心と感謝の気持ちで十勝の発展に寄与したい」と宣誓した。
柳月(本部音更町)は1日午後、音更、札幌、釧路の3カ所に新入社員を集め、田村昇社長がテレビ画面を通じてメッセージを送る。十勝バス(帯広市)は1日午前、規模を縮小して社内で開いた。宮坂建設工業(同)は同日、市内ホテルの広い会場で間隔を空け、出席する幹部を限定して行った。
道中小企業家同友会とかち支部(高原淳支部長)などは延期した。(佐藤いづみ、本田龍之介)