マスク姿の旅立ち 管内小学校で卒業式
十勝管内の多くの小学校で24日、卒業式が開かれた。新型コロナウイルスの影響で規模や時間は縮小されたが、マスク姿の卒業生たちは恩師や友人らに感謝の言葉をしっかり伝え、学びやを後にした。
帯広明星小学校では、中学校の制服に身を包んだ卒業生73人が席の間隔を2メートルほど離して参加した。
杉本伸子校長は「保護者と在校生がいないのは残念で悔しいが、みんなが笑顔で集まることができてよかった」と式辞。武者小路実篤の言葉を引用し、「自分の意志と足で、これからの人生を一歩、また一歩と歩き続ける星の子でいてほしい」とエールを送った。
式の様子はビデオカメラで撮影し、DVDに収めて保護者に配布する予定。卒業証書は全員の顔が映るよう一人ずつ手渡された。
式後は多目的室と体育館で最後のホームルームが開かれ、担任の先生が「みんなの顔を見ると大人になった」とはなむけの言葉を贈った。柴田菜々夏さん(12)は「最後にみんなと会えたことで、これから中学生になるんだと実感できた」と笑顔だった。
十勝教育局などによると、管内の小学校を今春卒業する児童は約2630人。24日までに、卒業生がいない豊頃町大津小を除く89校で式を終える。(高田晃太郎)