新型コロナウイルス感染の搬送想定し訓練 上士幌消防署
【上士幌】上士幌消防署(永谷全功署長)は2日、新型コロナウイルスに感染した疑いのある患者搬送を想定し訓練を行った。署員17人が普段は着る機会が少ない防護衣を装着し、出動時の課題などを確認した。
感染拡大や二次感染を防ぎながら、迅速に出動する態勢を確保するのが目的。防護衣装着時の注意点や出動後の資機材の扱い、消毒などについて再確認した後、感染が疑われる患者を、地域の医療機関から感染症指定医療機関へ転院搬送するとの想定で行われた。
署員3人が防護衣を着て救急車に乗車。防護衣の装着終了までの時間などを確認した。ゴーグルを着けての運転は細心の注意が必要なことや、手袋をした状態では操作が難しい機器があるなどの課題が見えた。
警防・救急担当の川端健功主幹は「普段から感染防止は重視しているが、さらに危機感を持って活動したい」と話していた。
とかち広域消防局によると、管内の消防署で新型コロナウイルス感染対策の訓練は初めてとみられる。(平田幸嗣)