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池下産業が本格カフェ開業 坂口憲二のコーヒー提供 広尾

坂口さんが焙煎したコーヒー豆を手に店内カウンターで笑顔を見せる池下社長

 【広尾】町内の池下産業(池下藤一郎社長)は、2018年11月に閉館した「ホテルむらかみ」の1階を改装し、コーヒーショップ「Bay Lounge Coffee(ベイ・ラウンジ・コーヒー)」(町本通9ノ2)として13日に開店する。俳優から焙煎(ばいせん)士に転向した坂口憲二さんのコーヒーを道内で初めて提供するなど、本格派のカフェを目指す。坂口さんを招いた催しも検討しており、オーナーの池下社長は「閉店や閉館で町内が寂しくなる中、地域を盛り上げる憩いの場になれば」と話している。

 急速冷凍したマイワシ「大トロいわし」を販売する池下産業は、繁忙期の派遣社員用宿舎として同ホテルを購入。約55平方メートルの喫茶店スペースがあったため、サーフィンが趣味の池下社長が「海から上がった後においしいコーヒーが飲める場所があれば」とカフェ用に改装した。東京都内のセミナーにも通い、コーヒーの知識を身に付けた。

 人気テレビドラマ「医龍」などに主演していた坂口さんは難病治療のため、芸能活動を休止し、焙煎士の資格を取得。「The Rising Sun Coffee(ザ・ライジング・サン・コーヒー)」のブランド名で千葉県九十九里浜に焙煎所、都内に店舗を構えている。

 サーファーの坂口さんは道内屈指の人気を誇る広尾のフンベ海岸を訪れ、同ホテルに宿泊したこともあった。池下社長とは共通の知人を通じて昨年夏に町内で会って意気投合。サーフィンとコーヒーという共通点があったため、坂口さんがコーヒー豆の提供を快諾した。

 30席の店内は木材を多用し、落ち着いた緑の色調。常に9種類ほどのコーヒーを用意する。生産者や焙煎士、流通などトレーサビリティー(生産流通履歴)にこだわったスペシャリティコーヒーを500円(税別)から提供する。道内では3台目となる世界大会認定の最高級エスプレッソマシンも導入した。

 地元の海産物を使った食事を提供し、コーヒー豆やグッズも販売する。高校生以下の来店者には、メロンソーダを1杯無料でサービスする。

 坂口さんは夏ごろ来町予定で、「コーヒー教室や一日店長をやってもらいたい」と池下社長。「地元の人にぜひ足を運んでほしい。サーファーやツーリングの人もここを目当てに来てもらえれば」と話している。

 営業時間は午前9時~午後5時。日曜定休。問い合わせは同店(01558・2・4789)へ。

 このほか、1階の浴場・サウナも全面改装し、昨年12月末から一般向けに営業。利用料1000円で館内着やタオルなどを貸し出す。営業時間や定休日は同じ。(松村智裕)

関連写真

  • 店内のエスプレッソマシンを使う池下社長

    店内のエスプレッソマシンを使う池下社長

  • 落ち着いた雰囲気の店内

    落ち着いた雰囲気の店内

  • 特製のカップなどが並ぶカウンター

    特製のカップなどが並ぶカウンター

  • 坂口さんのブランドのカップに入れたコーヒー

    坂口さんのブランドのカップに入れたコーヒー

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