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ベトナム人技能実習生が日本文化体験 大樹

市川さん(右)から茶道を学ぶ実習生

 【大樹】JA大樹町(坂井正喜組合長)は8日、町内の牧場で働くベトナム人技能実習生45人を対象にした日本文化の体験講座を光教寺(高校通、岩崎教之住職)で開いた。仏教や茶道など日本の伝統的な文化に触れてもらおうと初めて企画した。

 実習生は通常、2クラスに分かれて月1回「日本語研修会」を同JA事務所で行っている。今回は、日本語研修の講師を務めている元ガーナ大学日本語講師の米山博子さん(町内在住)が同寺の檀家(だんか)という縁で実現した。

 実習生は本堂の本尊を珍しそうに眺め、岩崎住職による読経と説法を神妙な面持ちで聞いた。納骨堂も見学した。

 また、茶道裏千家淡交会帯広支部の市川奎二さんが茶道について説明し、着物姿でお点前を披露。実習生も茶と菓子を味わった。市川さんはベトナムのアンナンで作られた茶わんを持参し、「日本の茶人にとても愛された器」と紹介すると、身を乗り出して聞き入っていた。

 2017年に来日したクイ・ヴァン・ズオンさん(21)は「お茶は少し苦かった。日本文化は面白いと思った」と笑顔。

 坂井組合長は「彼らが働いてくれて酪農の現場が回っている。日本について理解を深め、今後も健康に気を付けて頑張ってほしい」と話した。(船水よう子通信員)

関連写真

  • 岩崎住職(左)の説法を聞く実習生

    岩崎住職(左)の説法を聞く実習生

  • 市川さん(左)から茶碗の説明を聞く実習生

    市川さん(左)から茶碗の説明を聞く実習生

  • 読経を聞き、手を合わせる実習生たち

    読経を聞き、手を合わせる実習生たち

  • 米山さん(左)の心遣いに笑顔を見せる実習生

    米山さん(左)の心遣いに笑顔を見せる実習生

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