帯畜大の松井詩さん ミス日本酒の北海道代表に
「ミス日本酒」の北海道代表に選ばれた松井さん（左から２人目）。２０１７年には「ミスユニバース」の北海道代表としても活躍した
日本酒を切り口に日本の魅力を国内外に発信する親善大使「ミス日本酒」の北海道大会（８日・札幌市）で、十勝から出場した松井詩（しほり）さん（２４）＝帯広畜産大学共同獣医学課程５年＝がグランプリに選ばれた。来年３月に京都市で開かれる日本大会に出場する。
２０～３９歳の未婚女性が対象で、道大会には書類選考や面接を経て１５人が出場した。振り袖姿で自己ＰＲや特技を紹介し、審査員からの質問への回答などが総合的に評価された。
松井さんは日本酒への思いを英語と日本語、中国語で語り、それぞれの地域の米を使ってできる日本酒は「ふるさとの味」と思いを伝えた。
「ミス日本酒」の北海道代表に選ばれた松井さん（右）。左は前回の日本大会グランプリの春田早重さん
スピーチではシンガポールや米国で１０年以上生活した経験から、「インターナショナルスクールではいろいろな国の人たちがいて、日本人としてどう思うかを求められる中で、日本文化を知る必要性を感じてきた」と説明。日本の伝統の一つである日本酒について、「それぞれの造り方に伝統があり、うま味が一番の魅力。世界の料理とも相性が良く、もっと広がる可能性は大きい」と思いを込めた。
振り袖は帯広市内でレンタルし、紺色を基調にシックにまとめた。
３月の日本大会まで約３カ月。「日本酒の魅力を学ぶことはもちろん、オリンピックもあるし、国内外に日本酒をＰＲする機会は増える」と意気込む。在籍する帯広畜産大では新たに酒蔵造りも進んでおり、「畜大の酒蔵もＰＲできれば」とする。
２０１７年にはミスユニバースの北海道代表に選ばれた松井さん。お気に入りの日本酒について「『十勝晴れ』が好き。チーズやカニクリームコロッケなどの洋食にも合いますね」と笑顔を見せる。（松田亜弓）
