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ウポポイ主要施設がおおむね完成 施設内部を初公開

報道陣に公開された民族共生象徴空間ウポポイ。写真は国立アイヌ民族博物館(19日午前11時40分ごろ、新井拓海撮影)

 北海道開発局は19日、来年4月24日に胆振管内白老町内にオープンするアイヌ文化復興・発展拠点「民族共生象徴空間 ウポポイ」の内部を、報道機関に公開した。

 ウポポイはアイヌを主題とした日本初の国立博物館「国立アイヌ民族博物館」と、体験型フィールドミュージアム「国立民族共生公園」で構成。主要施設はほぼ完成した。全体の敷地面積は10ヘクタール。

 博物館は2階建て、延べ床面積は約8600平方メートル。建物は低くし、屋根の形状を周辺の丘の稜線とつながるよう、自然と調和したデザインとした。森林認証の木材や天然石も使用している。

 基本展示では「言葉」「暮らし」「仕事」など六つのテーマに分けて、700点以上の資料を展示する。特別展示は2カ月ごとにテーマを変える。

 共生公園内ではさまざまな体験交流プログラムを用意。体験交流ホール(536人収容)では、舞踊や楽器の演奏など伝統芸能を体験する20~30分のプログラムを楽しめる。夜間はアイヌゆかりの動植物のオブジェを活用し、プロジェクションマッピングも展開する。

 伝統的な家屋「チセ」、刺しゅう体験などができる工房、団体向けの体験学習館なども配置する。

 アイヌ民族文化財団民族共生象徴空間運営本部の村木美幸副本部長は「多くの人にアイヌ文化を理解してもらう重要な施設。プログラムの磨き上げなど、準備をしっかりと進めたい」と話していた。

 入場料は大人1200円、高校生600円、中学生以下無料。月曜休館。通常の平日営業時間は午前9時~午後6時(冬期間は午後5時まで)。オープンから10月までの休日や夏休み中は午後8時まで。(津田恭平)

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関連写真

  • 報道陣に公開された民族共生象徴空間ウポポイ。国立アイヌ民族博物館からポロト湖を望む(19日午前10時半ごろ、新井拓海撮影)

    報道陣に公開された民族共生象徴空間ウポポイ。国立アイヌ民族博物館からポロト湖を望む(19日午前10時半ごろ、新井拓海撮影)

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    報道陣に公開された民族共生象徴空間ウポポイ。写真は国立アイヌ民族博物館(19日午前11時半ごろ、新井拓海撮影)

  • 報道陣に公開された民族共生象徴空間ウポポイ。エントランス棟の正面には(写真奥の)国立アイヌ民族博物館が位置する(19日午前11時半ごろ、新井拓海撮影)

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  • 報道陣に公開された民族共生象徴空間ウポポイ。エントランス棟の正面には(写真奥の)国立アイヌ民族博物館が位置する(19日午前11時半ごろ、新井拓海撮影)

    報道陣に公開された民族共生象徴空間ウポポイ。エントランス棟の正面には(写真奥の)国立アイヌ民族博物館が位置する(19日午前11時半ごろ、新井拓海撮影)

  • 報道陣に公開された民族共生象徴空間ウポポイ。写真は国立アイヌ民族博物館(19日午前11時20分ごろ、新井拓海撮影)

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