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霜あて蕎麦を初提供 紀山芽室店

霜を当てて甘みが増した玄そばを手に「ぜひ一度味わって」とPRする太田店主。独自ブランド化も目指している

 【芽室】手打ち十割そば紀山芽室店(東2ノ2、太田博樹店主)が開店10周年の特別企画として、収穫前に霜を当てて甘みを引き出した「芽室霜あて蕎麦(そば)」を初めて提供し、評判を呼んでいる。年末までの約2週間限定。太田店主は「ぜひ一度味わって」とPRしている。

 店で使うソバは、普段は本店がある清水町御影の畑で6月に種まき、9月中旬~後半に収穫したものを使用している。

 2009年11月の芽室店オープンから今年で10周年を迎え、太田店主が「芽室産の特別なソバを作りたい」と友人農家に芽室で時期を遅らせた栽培を依頼。生育が早い早稲(わせ)種を通常より約2カ月遅れでまき、霜に2、3回当たった10月後半~11月に刈り取った。初の試みだったが、「高品質のソバが取れた。寒暖差が大きくなった分甘みが増し、穀物感とのバランスが非常にいい」と手応えを感じている。

 このそばを石臼で自家製粉して芽室の水で打ち、17日から100キロ約650食限定で全てのメニューに提供。価格は「もりそば」の700円から、「やまべ天盛りそば」の1300円まで。

 清水町御影の本店は、16年の台風で被災した芽室川の復旧工事に伴い、翌年秋からの長期休業を強いられている。太田店主は「再開のめどが立たず芽室店の営業に専念せざるを得ない状況の中、多くの人が応援してくれている」と感謝。ユリ根やゴボウ、ナガイモなど、芽室産食材を使うことを心掛けてきた。

 今後は芽室霜あて蕎麦を「地元の独自ブランドとして育てていけたら。芽室の魅力発信にも一層貢献したい」と意気込んでいる。

 芽室町役場前。営業は午前11時~なくなり次第終了。月曜定休、年内は29日まで。問い合わせは太田店主(090・1528・7561)へ。(小寺泰介)

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