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東京でキッチンカー営む飯田さん 先代の願いかなえ、帯広に豚丼店出店

オープンを控え、店自慢の豚玉丼をPRする飯田さん

 先代の願いをかなえ、豚丼の本場で店開き-。東京のオフィス街や千葉の野球スタジアムなどで豚丼専門のキッチンカー「BUTASAN HOKKAIDO」を営む飯田信夫さん(63)が22日、帯広市西5南40に同名の豚丼店をオープンさせる。東京で腕を磨いて約20年。満を持して豚丼発祥の地に乗り込む。

 キッチンカーは、東京で電気工事会社を営んでいた帯広市出身の先代、木暮武さんが副業として目を付け、1998年からたこ焼きなどを移動販売。当初から切り盛りを任された飯田さんはメインメニューを考案しようと翌年、北海道を訪問。帯広で食べた豚丼の味に魅せられ、1年間の試行錯誤の末、独自のたれを考案した。

 当初は移動販売が定着せず苦戦したが、2003年、雑誌に取り上げられたことをきっかけに一躍、人気店に。しかし、07年、波に乗ってきたタイミングで木暮さんが死去。「豚丼をやるなら帯広で」という先代の願いを実現させるため、飯田さんは3年前に帯広市内に個店用の物件を購入し、開店に向け、妻の祐子さんと今年移住した。

 念願の店は36席。メニューは東京で人気ナンバーワンだった豚玉丼(700円)をはじめとする全8品で、帯広限定のメニューもある。

 飯田さんは「野菜と相性が良い濃いめのたれが特徴。女性でも1人で気軽に来店できるお店を意識した」と話している。

 営業時間は午前11時~午後8時。月曜定休。問い合わせは同店(0155・66・6953)へ。(沖田唯可)

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