無人トラクターでプラウの自動反転をテスト 更別
自動反転のプラウを後部に取り付け、畑を耕す無人トラクター
【更別】村スマート産業イノベーション協議会は１９日、村ふるさと館で、無人ロボットトラクターと自動反転プラウの連動テストを行った。関係者や農業者ら１３０人が見学した。
研究者や企業、村などでつくる同協議会は、情報通信技術（ＩＣＴ）を活用したスマート農業の実現に向けて取り組んでいる。実証テストは内閣府の近未来技術等社会実装事業の一環。８月にはドローン（小型無人飛行機）の自動航行テストを行っている。
プラウの自動反転装置のシステムは、帯広畜産大の佐藤禎稔教授らが開発。耕起作業の無人化で、労働力の大幅な削減が期待されている。
この日は畑を５センチほど掘り起こす作業を実演。あらかじめ畑の形状を記憶した無人トラクターが、畑の端にたどり着くと自動旋回し、後部に装着したプラウを反転して作業を続けた。約４０分で２０アールを耕した。
一連の作業をロボットトラクター１台で行えるよう作業機の開発を進めており、佐藤教授は「作業機との連携が重要になる。（耕起作業も）人が行うより早くなる」と話していた。
ドローンによる融雪剤の自動操縦散布も実施した。（澤村真理子）
