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帯信金カレンダー&ポスター「なつぞら」天陽モデルの神田日勝親子採用

画風は異なるが、没後50年に合わせ親子共演が実現した2020年の帯信金カレンダー(左)とポスター(右)をPRする高橋理事長(左)ら

 帯広信用金庫(高橋常夫理事長)は、52作目となる2020年用カレンダーに鹿追町の画家、故神田日勝の長女絵里子さん(51)=鹿追町役場勤務=の油彩画「然別湖の初夏」を採用した。同時に半世紀以上前、初めて制作した同カレンダーを飾った日勝の「扇ケ原展望」をポスターで復刻した。日勝はNHK連続テレビ小説「なつぞら」で人気を博した青年画家・山田天陽のモデル。配布は27日からで、親子作品の初の同時配布は注目を集めそうだ。

 日勝は鹿追町に家族で入植し、「農民画家」として活躍したが、1970(昭和45)年に32歳で病死。十勝を舞台に9月まで放送された「なつぞら」ではヒロインなつの友人天陽のモデルとされ、人気俳優吉沢亮さんが演じ注目を浴びた。

 帯信金は68年から毎年、十勝で活躍する画家の作品をカレンダーにして配布。スタート時、日勝に10年契約で原画を依頼し、2作品を採用、3作目は完成を待たず亡くなった。

 来年は日勝没後50年に当たることなどから油彩画制作に長年取り組む絵里子さんに、来年のカレンダー用原画を依頼。同時にドラマ終盤、病床に倒れた天陽が「信用金庫の来年のカレンダーを頼まれている」と語るシーンが放映されるなど、同カレンダーと日勝の関係が改めてクローズアップされたことなどを受け、「扇ケ原展望」のポスター復刻も進めてきた。

 カレンダーとポスターはいずれも縦72・5センチ、横52・5センチで各4万部製作。絵里子さんの油彩画は、湖の向こうにくちびる山(天望山)が見える、絵はがきなどでもなじみの構図。帯信金所蔵の「扇ケ原展望」は現在、神田日勝記念美術館(鹿追)に預託、展示されている。絵里子さんは「光栄で素直にうれしい。然別湖を多くの人に知ってほしい」と話していた。

 カレンダーのポストカードも2000枚作成。いずれも無料で、本・支店で配布する。初の試みとして送料負担で郵送にも応じる。高橋理事長は「親子で作品採用は初。画風は違えど、素晴らしい作品。なつぞらの余韻が残る中、先輩たちが残した絵の財産を広く発信し、地域に貢献したい」と話した。(丹羽恭太、佐藤いづみ)

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