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歩行者事故続発 横断者に注意

10月30日に帯広市内で発生した重傷事故の現場。道路を横断中の歩行者がはねられるケースが相次いでいる

 今秋、十勝管内では歩行者が道路を横断中に車にはねられる事故が続発している。重傷事故で特に見られるケースが「右からの横断者」。近い歩道側である左からの横断者に比べ、対向車線を渡ってくる歩行者には注意が及ばない例が見られるといい、帯広署は運転手、歩行者双方に注意を呼び掛けている。

 帯広市内では10月30日、西5南16の道道八千代帯広線と市道の交差点で、横断歩道を渡っていた30代女性が右折してきた軽乗用車にはねられ、意識不明の重体となった。また、9月27日には西23南2の市道で横断歩道を横断中の高校生がはねられ、足の骨を折る重傷事故が発生している。

 さらに音更町内では今月7日午後5時20分ごろ、町新通6の国道241号を歩いて横断していた70代女性が乗用車にはねられ、頭部などに重傷を負った。特に音更の事故は、右から渡ってきた歩行者を車がはねたケースだった。

 帯広署によると、右ハンドルの車の場合、運転手は車の中央に視線が向く。右側は車体のフレームなどの死角に加え、特に夜間はヘッドライトが対向車を幻惑させないようわずかに左向きに調整されていることから注意が必要だという。

 また、横断歩道のない場所を横断したり、歩行者側が信号を無視する「乱横断」が事故につながることもあり、同署は歩行者に対しても「特に高齢者の方は少し離れていても横断歩道を渡り、安全に横断してほしい」と呼び掛けている。
(大谷健人)

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