渋沢栄一の功績学ぶバスツアー 清水
【清水】町の歴史について学ぶ「文化史跡めぐりバスツアー」が18日に町内で開かれた。町民ら25人が参加し、町開拓の祖渋沢栄一ゆかりの地などを見学して回った。
今年度、4回シリーズで実施している町中央公民館講座「ふるさと講座~清水町の歴史探訪~」の第3回。郷土史の研究をしたいという町民の声をきっかけに企画され、初回は松浦武四郎の北海道探査、2回目は渋沢栄一と十勝開墾合資会社について座学で学んだ。
この日のツアーでは大勝神社、青淵山寿光寺、松浦武四郎宿泊の地など5カ所を訪問。町教委の樋口尚樹社会教育課文化振興係長や関係者がそれぞれの場所の歴史について説明した。
現在も渋谷牧場の牛舎として使われている旧十勝開墾合資会社熊牛農場厩舎(きゅうしゃ)では、同牧場代表の渋谷正則さん(58)が「祖父が十勝開墾合資会社の社員で、会社が解散した際この土地と厩舎を引き継いだ」と説明した。
参加者は史跡に近づいてじっくりと観察。町内の坂下洋子さん(79)は「それぞれの時代についての話が聞けて楽しかった。自分の知らない話もあり、興味深かった」と話していた。(那須野唯通信員)