ラーメン通じネパールに関心を 帯広のネパールキッチン「ガネーシャ」
帯広市内のインド・ネパールキッチン「ガネーシャ」(西11北1、アルジュン・アディカリさん経営)が8月末からラーメンの提供を始めた。アルジュンさん(40)は北海道ネパールビジネス(帯広、小森唯永社長)などと連携し、ネパールでラーメン店の多店舗展開を目指しており、「計画を十勝の人にも知ってもらい、ネパールへの関心を高めてもらえれば」と話している。
母国や米国展開も視野
アルジュンさんは札幌や釧路など道内やネパールで飲食店を経営。ネパールでの多店舗化は、十勝・北海道とネパールの経済・人の交流づくりのために2018年に設立された「北海道ネパールビジネス」の出資金や自己資金などを元手に計画している。
ネパールで開店した1号店「HOKKAIDO RAMEN HOUSE」は、アルジュンさんが知人を介して出会った、大阪で人気のラーメン店「人類みな麺類」などを経営する「UNCHI」(大阪)代表の松村貴大さん(32)がプロデュースした。
松村さんは今回、「ガネーシャ」で新たに提供するラーメンもプロデュース。世界展開の足掛かりとして、ネパールのほか米ニューヨークのマンハッタンでも出店を予定している。
松村さんは「アルジュンさんの思いと、世界にラーメンを届けるため、店舗を拡大中の私の思いが一致したので協力を決めた」と話す。
ガネーシャでは従来通り、カレーやナンの提供を続け、8月30日から新名物として北海道の鶏ガラや9種類のしょうゆなどでブレンドしたカレーラーメン(800円)など3種を提供している。
アルジュンさんは「経営する道内の店舗で、ネパール人にラーメンづくりを学んでもらい、母国で展開するラーメン店で働いてもらえれば、少しずつネパールと北海道を行き来する人が増えるはず」と期待している。(本田龍之介)