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子どもみこし駒場神社に無償譲渡 池田

池田1丁目町内会の西坂会長(左)から子どもみこしを譲り受けた駒場行政区の住民ら

 【池田】1丁目町内会(西坂達雄会長)は26日、担ぎ手となる小中学生がいなくなったことを理由に解体処分を決めた子どもみこしを音更町の駒場神社(奥山豊総代)に無償譲渡した。同神社では来月15日に開催する秋季祭典でもらい受けた子どもみこしを担ぐ予定だ。

 同町内会は18日に解体感謝報告祭を開き、今月末に子どもみこし解体処分することを決めた。

 かつて担ぎ手だった同町内会の役員らは、半世紀以上も続いた歴史と伝統を後世に残したいとの思いから、本紙の記事(21日付17面)を通じてもらい手を呼び掛けたところ、すぐに申し出があった。

 同神社では毎年、秋季祭典で子どもみこしを担いでおり、駒場行政区の子どもらを中心に60人以上の担ぎ手でにぎわう。自前の子どもみこしは劣化しており、化粧直しを考えていた。そんな折、同神社の子どもみこしに携わる駒場行政区の住民らが本紙記事を目にして、もらい受ける環境を整え、すぐに動いた。

 26日午前中、同行政区の住民ら3人が軽トラックを含む車両2台で来町。一行は、同町内会の西坂会長から子どもみこしを譲り受けた。さい銭箱や太鼓、30人分ほどのおそろいのはんてん、担ぎ手を仰ぐ大きなうちわも一緒に同神社に持ち帰った。

 同行政区の五十嵐敬一さん(47)は「実物はすごく立派で驚いた。池田町で担がれた歴史と伝統を守り続けたい。できれば来月の駒場神社の秋季祭典で使いたい」と喜んでいた。

 解体処分まで1週間を切ったところでもらい手が付き、町外で歴史と伝統が受け継がれることになった。同町内会の西坂会長は「喜んでもらってくれてうれしい。この子どもみこしが担がれるところを見に行きたい」と満面に笑みを浮かべた。(内形勝也)


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リポートT「担ぎ手不足の子どもみこし 池田」-十勝毎日新聞電子版(2019/08/21)
取材ノート「子どもみこし」-十勝毎日新聞電子版(2019/08/24)

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