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牛肉輸出 米へ初出荷 十勝工場から170キロ 道畜産公社

第1号の牛肉が積み込まれたトラック前でテープカットする関係者

 食肉の米国輸出可能施設に認定された北海道畜産公社(本社札幌、岡本安司社長)の道東事業所十勝工場(帯広市西24北2)で27日、米国に初めて輸出される牛肉の出荷式が開かれた。

 米国輸出対応のと畜施設は国内14施設目。十勝工場の第3工場が今年5月末、道内では初めて厚生労働省から認定を受けた。

 この日出荷した牛肉はホクレン(札幌)が荷主で、JA上士幌町の黒毛和牛4頭分のロース肉(約170キロ)。羽田経由で米カリフォルニア州に運び、ホテルなど外食店に販売される。

 米国への輸出量計画は今後策定するが、ホクレン畜産販売部ビーフ課は「今後、米国への輸出は継続的に進めるほか、将来的には香港にも広げるなど拡大したい」としている。

 初荷の出荷式が事務所内で開かれ、土屋俊亮道副知事、十勝地区農協組合長会の有塚利宣会長、米沢則寿帯広市長など来賓を含む約80人が出席。岡本社長は「最高度の食肉輸出基準である北米向け認可を受けた。上質で安全な道産牛肉を安定輸出し、生産基盤の維持拡大につなげてほしい。今後も衛生品質管理の徹底を図る」と述べた。

 第3工場前で関係者によるテープカットを行い、食肉を積み込んだトラックが出発した。

 第3工場の処理能力は1日100頭。有塚会長は「今回の認定と輸出拡大が十勝を含む道東エリアの発展につながることを期待したい」と話していた。(佐藤いづみ)

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