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旧狩勝線「大カーブ」案内看板設置 新得

案内看板の設置を喜ぶ(右から)岡田さんと増田さん。2人が指さしている辺りが大築堤ののり面

 【新得】町は、経済産業省の近代化産業遺跡にも認定されている旧狩勝線の「大カーブ」跡を望めるスポットに、案内看板を設置した。鉄道の町をPRする新たな名所となることが期待される。

 旧狩勝線(新得-南富良野町落合)は1907(明治40)年、官設鉄道十勝線として開通。峠越えのため急カーブが連続していた。大カーブはのり面の長さ60メートルの大築堤の上を通る延長770メートル、半径181メートルの馬てい形の曲線。66年に曲率、勾配が緩やかな新線に切り替えられるまで、北海道の東西を結ぶ幹線として活躍していた。土木学会の土木遺産にも選定されている。

 町が案内看板を設置したのは、国道38号の狩勝峠5合目付近の駐車帯。道開発局が道路の魅力向上のため、鉄道遺構があることを示す看板を道路沿いに設置し、合わせて視界を遮っていた木の枝打ちなど周辺環境を6月下旬に整備した。

 NPO法人旧狩勝線を楽しむ会が、道開発局に整備を要望していた。同会の岡田元成さん(59)は「ガイドがいないと、ここから大カーブが見えることは一般には分からなかったので、看板設置で存在が広まれば」と期待する。案内文などの作成は、鉄道愛好家で、狩勝高原エコトロッコ鉄道を運行する増田秀則さん(54)が協力した。(丹羽恭太)

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  • 案内看板の設置を喜ぶ(右から)岡田さんと増田さん。2人が指さしている辺りが大築堤の法面

    案内看板の設置を喜ぶ(右から)岡田さんと増田さん。2人が指さしている辺りが大築堤の法面

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