農機具の変遷知る150点 とかち農機具歴史館 まちマイ大空・農村エリア編
真っ赤な巨大コンバインが出迎える帯広市内のとかち農機具歴史館(川西町基線61)では、十勝の農業発展に貢献した農機具約150点がずらりと並ぶ。NHK連続テレビ小説「なつぞら」のロケで実際に使われた機具も展示され、見学客がじわりと増えている。
市が2009年にオープン。目を引くのは、1968年に十勝で生まれた豆の収穫機「ビーンハーベスター」だ。十勝を豆作日本一に成長させた世界的発明とされ、発明者である帯広の開拓農民、川崎志満さんの生涯とともに紹介している。
「なつぞら」のヒロインの養父柴田剛男(藤木直人)が畑に種をまいた手押しの播種(はしゅ)機のほか、冬の雪道で活躍した馬そりなども並び、人力から畜力、大型機械へと変遷した歴史をたどることができる。
同館を運営する「いただきますカンパニー」の岡野香子センター長は「明治、大正期の古い農機具だけでなく、まだ農村部で見られる比較的新しいものも展示しているので、興味深いはず」とPRする。
入場無料。5~11月の午前9時~午後5時。月曜休館。問い合わせは、とかち大平原交流センター(0155・53・4780)へ。(高田晃太郎)