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ホテルレウス8月グランドオープンへ 足寄

町産カラマツを使い建てられるホテル内を見学する関係者

 【足寄】ホテル事業の運営会社ASCOM(足寄、丸山勝由代表)が建設を進めている「HOTEL REUS(レウス)(仮称)」が8月下旬、国道242号沿いの道の駅北側(町北3)にオープンする。町産材のカラマツを使った“地材地消”にも取り組み、町内の経済的効果に期待する声が上がっている。丸山代表は「地元の木を使って地元で建物を建てる、循環型の良い形をつくっていけたら」と話している。

 ASCOMは昨年8月に設立。敷地面積は約2500平方メートル、ホテルは木造2階建て、延べ床面積は約1050平方メートル。「パワービルド工法」と呼ばれる高強度な専用金物を使用し、優れた耐震性が特徴。総事業費は約4億円。

 名称の「レウス」は、アイヌ語で「泊まる」を意味する「レウシ」から取ったもの。客室はダブル15室、ツイン14室、デラックスツイン1室の全30室。ダブルはシングルユースも想定している。

 1階にはフロントのほか、ラウンジやレストランなどを設置。木のぬくもりを感じさせるカジュアルモダンなイメージで、落ち着いた雰囲気を醸し出す。

 ホテル内では公衆無線LAN「Wi-Fi」が接続でき、客室には風呂、トイレのほか、仕事にも利用できるデスクも設置する。同社によるとビジネスや観光での利用を想定している。

 プレオープンは8月11日、グランドオープンは同20日ごろを予定。予約は7月に立ち上げるインターネットの自社サイトなどで受け付ける。

 丸山代表は「ホテルは地域インフラにとって重要。町内を仕事などで訪れても、宿泊施設が不足し帯広などに滞在するケースがあった」と建設の狙いを語る。同ホテルでは夕食を提供せず、町内飲食店の利用を促す考え。飲食店と連携して食べ歩きマップなどを作成し、割引券やドリンク券なども発行する。(折原徹也)

見学会に100人 可能性考える
 7日には現地で構造見学会が開かれ、建設や行政の関係者ら約100人が最新の工法に触れ、地元産のカラマツ材を使ったホテル内部を見学した。

 ASCOMと施工する宮坂・木村・森下経常建設工事共同企業体の主催。国内でパワービルド工法の木造建築を手掛ける会社「ナイス」(本社横浜市)の担当者も訪れた。

 ASCOMの鑓水浩二取締役が町産材を使った経緯について説明。建材として使用した町産カラマツ材は柱のほか、繊維化したものを木質断熱材にも使っていると説明した。

 見学者は、建材に使われる集成材や木質断熱材「ウッドファイバー」を見て回り、地元産木材の可能性を確かめていた。

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