芽室町職員で第二の人生 アイスホッケー佐藤さん
【芽室】アイスホッケーのアジアリーガーとして「東北フリーブレイズ」(青森県)で活躍した佐藤光さん(27)が今春、故郷の芽室に町職員としてUターンした。初めての配属先は、教育委員会社会教育課。「町民に信頼される職員になりたい」と第二の人生へ一歩を踏み出した。
佐藤さんは1991年、芽室町生まれ。帯広つつじが丘小、帯広第二中卒。白樺学園高(芽室町)では、2009年に十勝勢として初の全国制覇を経験し、翌年の同2連覇にも貢献した。U-18日本代表として世界の大舞台で活躍した。
明治大を卒業後、14年に東北フリーブレイズに入団。守備の要として気迫あふれるプレーでチームを引っ張った。「自分を育ててくれた地元に恩返しがしたい」と、住民と近い距離にある町職員を志すようになり、一念発起して試験に臨んだ末に難関を突破。昨シーズンを最後に、5年間のプロ生活に幕を閉じた。
長いアイスホッケー人生ではその都度目標を設定し、一つひとつを達成してきたという佐藤さん。「厳しいプロの世界で学んだことを、役場でも生かしたい。スポーツを身近に感じてもらえるイベントなども企画できたら」と意気込む。
アイスホッケーでは、母校の白樺学園高コーチに就任し、恩師の湊谷匡晃監督をサポートする。「今後も競技に関わり続け、十勝のアイスホッケー振興に貢献していきたい」と目を輝かせた。(小寺泰介)