今季もレンタサイクル開始 上士幌
【上士幌】上士幌を自転車で巡ろう-。町観光協会(市田雅之会長)は今年度もレンタル自転車を開始した。これまで分散していた市街地の複数の貸し出し拠点を、町交通ターミナルに集約して利便性を高めたほか、要望の多かった連泊での貸し出しも始めた。
レンタル自転車は、自転車を活用した観光につなげようと2015年6月から10月末まで試行。翌年度から本格的にスタートした。貸出料金を値下げしたり、外国人観光客向けに英語のパンフレットも作製したが、利用は伸び悩んでいる。
そこで今回、町交通ターミナルに貸し出し拠点を集約し、バス利用の観光客がワンストップで利用できるようにした。これまでは市街地の自転車店やかみしほろ情報館で貸し出していたが、各施設まで足を運ばなければならなかった。
自転車はクロスバイクと電動アシスト付きの2種類を用意。計14台あり、町交通ターミナルに8台、ぬかびら源泉郷のひがし大雪自然館に6台を配置した。坂道が多いことや、糠平と然別湖を結ぶ幌鹿峠が開通したことも踏まえ、ひがし大雪自然館には電動アシスト付きを2台増車した。
レンタル料(ヘルメット、保険料込み)はクロスバイクが1台当たり1日500円、電動アシスト付きは3000円。連泊での貸し出しも始め、2日目以降はクロスバイクが300円、電動アシスト付きが1500円と割安になる。
同協会では今後、町民に手軽に利用してもらおうと家庭用ママチャリの導入も検討しているほか、来年度の開業を目指して整備が進む道の駅にも貸し出し拠点を設置する計画だ。同協会事務局の町商工観光課の鈴木宏さんは「より手軽に借りられるようになった。自転車に乗って上士幌を満喫してほしい」と話している。
貸出期間は10月末まで。時間は午前9時~午後4時半。予約や問い合わせは、町交通ターミナル(01564・7・7200)、ひがし大雪自然館(01564・4・2224)へ。(安倍諒)