「令和」の書でお出迎え 音更町職員で書家の大森洋臣さん作品 ガーデンスパに掲示
【音更】音更町役場職員で書家の大森洋臣さん(49)が書いた新元号「令和」の書が1日からガーデンスパ十勝川温泉(十勝川温泉旅館協同組合運営、山岡しのぶ支配人)に掲示されている。大森さんは「令和がおだやかな時代になるよう願いを込めて、ゆったりとした気持ちで書いた」と話している。
大森さんは毎日書道展、道展の会友で、町文化事業協会美術展示部門の運営委員も務める。十勝を代表する書家の故長沼透石さんに師事した。書道歴35年。
現職は同町企画財政部企画課秘書係長で、4月に所用で小野信次町長と同施設を訪れた際、山岡支配人が「新たな時代の記念に」と依頼、小野町長も「いい機会。ぜひ書いてみては」と背中を押した。
書は画仙紙(縦140センチ、横70センチ)に、「祝令和」と書かれたもの。「祝」の文字は朱色。依頼を受け、4月下旬に書き上げた。
大森さんは「一生にあるかないかの機会を与えていただき、組合と小野町長に感謝している。バランスが取りづらい難しい字だが、誰もが分かる平易な書体で書いた。『れいわ』の響きはとてもいい」と話す。山岡さんは「素晴らしい書。新しい時代にふさわしい」と感謝している。
大森さんの書は、町総合体育館(サンドームおとふけ)、町図書館、町ふれあい交流館(すずらんど)、十勝川温泉観光ガイドセンターにも随時掲示される。(鈴木裕之)