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江陵高伝統のプルタブ収集に生徒会奮闘 幕別

伝統のリングプル収集を行った生徒会役員。(左から)朝倉委員長、阿部会長、神島副会長

 【幕別】江陵高校(若宮栄校長)の生徒会は缶ジュースなどのリングプルを集め、車いすなどの介助用品に交換する活動を続けている。生徒会長の阿部美宙さん(3年)は「普段は捨ててしまうようなものが、困っている人に役立つものに換わることはすごいこと」と、生徒たちにさらなる協力を呼び掛けている。

 同校では二十数年前からボランティア部がリングプル回収のプロジェクトを実施。生徒会が活動を引き継ぐ形で現在まで続く「伝統」の奉仕活動だ。顧問の木村雄介教諭は「生徒たちが一生懸命集めた物で、やりがいもあったのでは」と話す。

 プロジェクトの当初から使われている、緑に着色しイメージキャラクター「ボラン太君」が描かれたドラム缶は、自動販売機のある玄関前に設置。ジュースなどを飲み終えた生徒はもちろん、同校を2001年度に卒業した野々村真也さん(町内在住)、教員OBの樋渡義彦さん(池田町在住)が協力を申し出て、それぞれが集めた大量のリングプルも持ち込まれている。

 この4年ほどで約100キロのリングプルが集まった。回収したリングプルは、野幌商店街(江別市)の有志でつくる非営利団体のリングプル再生ネットワーク「プルネット」に運ばれ、協賛社を通じて車いすなどに交換される。

 副会長の神島淳矢さん(3年)は「みんなの善意が集まった」と喜び、行事委員長の朝倉佳輝さん(2年)は「代々続いてきた活動で、今後も江陵の伝統として(新設の)清陵高でも引き継いでくれれば」と期待する。阿部会長は「自分は福祉科専攻ということもあり、介護する側にもいいことだと思う」と話している。(折原徹也)

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