幕別高軽音楽部 全道大会で2位に躍進
【幕別】北海道で初めて開催された「高校・中学校 軽音楽系クラブ学校対抗コンテスト」(スニーカーエイジ実行委員会主催、道高校軽音楽連盟共催)のグランプリ大会が14日、札幌市内のかでる2・7で開かれ、管内で唯一出場した幕別高校軽音楽部(飛谷圭祐部長、8人)が準グランプリに輝いた。
コンテストはバンド単位ではなくクラブ全体を評価するもので、演奏はもちろん部員らの応援も採点されることが特徴。
昨年9月に行われた予選会には、道内から札幌市内の5校をはじめ10校がエントリー。同部はボーカルが後藤大輝さん(2年)、ギターは飛谷部長(同)と萬藤渉太さん(1年)、ベース斎藤隼也さん(2年)、ドラム伊藤脩真さん(同)の男子5人のバンドを組み、規定曲の「SISTER」(back number)などを演奏。無事に予選通過を果たし、本選に駒を進めた。
グランプリ大会では、トップバッターとしてステージに登場。演奏に先立ち飛谷部長が「僕たちの高校はあと2年で無くなるが、(新設校でも軽音楽部がつくられて)僕たちの意思を継いでくれることを祈ってこの曲にした。終わるけど終わらない気持ちを込めて歌います」と宣言。伊藤さんを中心に選曲した、ザ・ブルーハーツの「終わらない歌」を熱演した。
同部は参加チーム中唯一の男性バンドでもあり、迫力ある演奏とパフォーマンスで会場は一気にヒートアップ。出場しなかった部員と応援団の計6人は応援グッズなどを手に持ち、大きな声でメンバーを盛り上げた。
結果発表では、164点を獲得して準グランプリ校に選ばれたほか、ベストパフォーマンス校賞も受賞し賞状と副賞を手にした。ボーカルの後藤さんは「(コンテストでは)ガチガチに緊張していたが、2位という結果は率直にうれしい」と笑顔で話した。
現2年生が引退までにステージで活躍できるのは、5月の高文連が最後の大会で、飛谷部長は「やるべきことに全力で取り組み、聴いた人の心に残るような演奏、バンド活動をしていきたい」と前を見据えた。(折原徹也)