市民ら約120人が動物園の未来考える 帯広でフォーラム
おびひろ動物園の将来を考える「魅力アップを考えるフォーラム」が26日、帯広市内のとかちプラザで開かれた。市民ら約120人が来場し、道内の5動物園・水族館の園・館長の話を聞き、現状課題やこれからの方向性について考えた。
旭山動物園(旭川市)の坂東元園長が「北海道の動物園・水族館にできること」をテーマに話した。おびひろ動物園の杉本美紀副園長が市の「魅力アップ検討委員会」で挙がった意見を報告し、方向性について(1)十勝おびひろの特色を生かした展示(2)学習機会の提供(3)子育て世代、高齢者らに優しい施設整備(4)十勝らしい食の充実(5)企業との連携・協働-を柱と考えているとした。
坂東園長と、柚原和敏園長(おびひろ)、加藤修園長(札幌円山)、古賀公也園長(釧路市)、伊勢伸哉館長(小樽水族館、日本動物園水族館協会副会長)によるパネルトークでは、加藤園長が動物園について「動物たちだけでなく、生息地や野生の状況などその先を見てほしい。かわいい、癒やしだけでなく、そうした施設になるようもっとわれわれも情報発信していかなければ」、坂東園長が「来園者と園の思いがリンクすることが必要で、どう共感してもらえるのかが必要」と情報発信の必要性を話した。
動物の繁殖の課題に伊勢館長は「ラッコが今全国で5、6頭。海外のうまくいっている施設と協会ぐるみで連携して導入していく」とし、古賀園長は「古い獣舎なので欧米の基準に合わず、入れられない。国内の園館が協力していかないと」と強調した。(松田亜弓)
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