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昭和の芽室駅前をジオラマで再現 音更・十勝晴駅

昭和の芽室駅前通を再現したジオラマと穂積さん。奥が旧国鉄芽室駅

 【音更・芽室】多くの鉄道コレクションで知られる音更町内の私設鉄道博物館「十勝晴駅」(町柳町南区12、穂積規=ただし=さん運営)で、昭和50~60年代の芽室駅前通の街並みを再現したジオラマ(立体模型)が展示され、話題を集めている。

 制作したのは、中札内村在住で芽室町生まれの会社員中川忠さん(46)。これまで、鉄道高架以前の旧帯広駅とその周辺ビル、駅前駐車場、帯広駅前通り(西2条通)、旧帯広市役所、旧帯広市民会館、ヤングセンターなどのジオラマを制作し、十勝晴駅に寄付している。今回は昨年6月に制作を開始。約半年かけて、昨年末に完成した。20日から十勝晴駅で公開を始めた。

 旧国鉄芽室駅から駅前通(本通3まで)の街並みを、国内の鉄道模型の縮尺では一般的なNゲージサイズの150分の1で再現。大きさは縦136センチ、横50センチで、建物の素材は紙。

旧国鉄芽室駅

 当時の旧国鉄芽室駅舎のほか、現在も店舗がある、こばやし菓子店や中野時計店、まつばら洋品店、外装は変わったものの場所は変わらない帯広信金、道銀の各芽室支店、当時は駅前にあったスーパーのフクハラ、十勝バス芽室営業所、岩田ライオン堂(書店)などが確認できる。当時の看板の書体や建物の色、街灯や電線も忠実に再現した。

 中川さんは「小学校当時の記憶をたどりながら制作した。帯広と異なり低層の建物が多く、立体感を出すのに苦労した」と話す。制作に当たり、町図書館に通い、当時の写真資料を集めたほか、改めて現場に足を運び制作のイメージを膨らませたという。

 穂積さんの妻章代さん(54)は芽室町生まれで「学生時代、ライオン堂でよく立ち読みした。青春時代がよみがえる」と懐かしむ。

 公開初日から、芽室町の関係者も見学に訪れ、当時を懐かしんでいる。10年ほど前から芽室町内に住む会社員小泉高志さん(43)は「現存する店舗もあるので、当時ここに住んでいたようなイメージが膨らむ」と作品の精巧さに驚く。

 穂積さん(58)は「駅前シリーズとして帯広に次ぐ第2弾。ジオラマで往時を懐かしんでほしい」と話している。

 開館は毎週日曜日午前10時~午後6時。入館無料。(鈴木裕之)

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