しかりべつ湖コタン26日開村 鹿追
【鹿追】厳冬期限定の氷と雪の村「しかりべつ湖コタン」(町・実行委主催)が26日に開村する。会場の設営作業が、然別湖畔園地と結氷した湖上で急ピッチで進められている。
今年で38回目を迎える冬の北海道を代表するイベントとして定着。結氷した湖から切り出した厚さ約40センチの氷を積み上げ、雪で補強しながらアイスバーやコンサートホール、露天風呂、チャペル、イグルーなどを造成する。3月21日まで、音楽ライブや氷のグラス作り、スノーモービル、アイスロッジ宿泊などさまざまなアクティビティーを体験することができ、昨年は約3万人もの観光客が訪れた。
年明けから厳しい寒さの中、実行委員の然別湖ネイチャーセンタースタッフや台湾など国内外からのボランティア、自衛隊員など約30人がイグルーなど施設の建設作業に励んでいる。今年は少雪の影響があり、例年より雪のブロック作りに時間がかかるという。
17日には松本新吾副町長、造営支援している陸上自衛隊鹿追駐屯地の矢野和徳司令、町観光協会の井上貴生副会長が慰問した。
松本副町長は「多くのスタッフやボランティアに支えられて開催できる。たくさんの人に、感動を伝えて」と作業の安全を願いながら激励し、差し入れを届けた。齊藤慎吾実行委員長は「期待に沿えるように頑張りたい」と、お礼と決意を述べた。
愛知県名古屋市から、友人とボランティアに参加している大学生の織田宗馬さん(19)は「初めて訪れた冬の北海道で、身を切る寒さなど貴重な体験をしている」と笑顔で話した。
開村式は、前夜の25日午後7時から開かれる。(大井基寛通信員)