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町民待望のそば店オープン GCFで資金調達 上士幌

混み合う店内で忙しく立ち回る平野さん

 【上士幌】そば店が一軒もなかった町内で25日、そば居酒屋「五武庵」がオープンし、初日から地元客らでにぎわった。自治体が使途を明確にして寄付を募る「ガバメントクラウドファンディング」(GCF)で集まった資金を活用した。店主の平野昌樹さん(40)は「客がわいわい楽しめる店にしたい」と意気込んでいる。

 町内では2009年、唯一のそば店が閉店。復活を求める声が多く、町が「そば屋開店プロジェクト」と題してGCFを実施した。目標の300万円を超える金額が集まり、開業に名乗りを上げていた平野さんに資金援助した。

 東京で和食料理人として働いていた平野さんは5月、上士幌に移住。市街地の空き店舗を改修し、友人と開店準備を進めてきた。そば粉は士幌町で仕入れて店内で製麺、つなぎを使わないそば粉100%の「十割そば」を提供する。昼はそば店、夜はそばも楽しめる居酒屋として営業する。

 そば店の運営に当たっては、新会社「WHooD」(フード)を設立。店で仕入れる地場食材は、全国に売り込んでいく考えだ。店名の「五武庵」には、平野さんと友人合わせて「5人の武士」で事業展開するという覚悟を込めた。

 平野さんは「上士幌で店をやるのは初めて。町の人は温かいが甘えずに頑張りたい」と話す。町ふるさと納税推進員の島田裕子さん(26)は「人の往来が寂しかった通りにそば店ができることで、周りの飲食店との間で相乗効果を期待したい」と述べている。

 昼の営業時間は午前11時半~午後2時、夜は午後5時~翌午前0時。不定休(年末は31日まで、年始は1月2日から)。問い合わせは同店(01564・7・7378)へ。(安倍諒)

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  • 利用客で混み合う店内で忙しく立ち回る平野さん

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