十勝鹿追そば21日にオープン しかめん引き継ぎ
【鹿追】4月に閉店したそば店「しかめん」(町西町3)が21日午前10時、「十勝鹿追そば」として営業を再開する。事業を引き継いだ町内の建設会社「健勝重建」の相澤政則社長は「再び町民や観光客に愛される店にしたい」と張り切っている。
しかめんを経営していた「鹿追そば」は、解散した鹿追町振興公社の基盤を継承し、2002年に設立。そばを主体にうどんやラーメンなどを工場で製造し、学校給食の麺の委託加工も受けていたが、原材料の高騰などで資金繰りが苦しいことなどを理由に自己破産した。相澤社長は「鹿追そばのブランドを守りたい」と、土地・建物を買収。株式会社として「十勝鹿追そば」を設立し、そば店の再開に向けた準備を進めてきた。今後は老朽化している製麺工場の改修工事に着手する考え。
再開するそば店では、西上経営組合が生産する鹿追産そば粉を使用する。前店の従業員が、厨房(ちゅうぼう)でそばを手打ちで提供し、変わらない鹿追そばの味を楽しむことができる。ご飯ものも用意している。
21日は初日のため午前10時オープンだが、通常は午前11時~午後3時と午後4時半~同8時。定休日は未定。年末は30日まで、年始は来年1月3日から営業する。相澤社長は「皆さんの力添えがあり、やっとオープンまでたどり着くことができた。ぜひ足を運んで」と来店を呼び掛けている。
問い合わせは十勝鹿追そば(0156・67・7308)へ。(小寺泰介)
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