宇宙交流センターの来場者が過去最多 大樹
【大樹】町多目的航空公園内の宇宙交流センターSORA(そら)の今年度の来場者が5552人と、過去最多を更新した。前年度比19.3%増の大幅な伸びとなり、町は「ロケットを開発しているインターステラテクノロジズ(IST)やJAXA(宇宙航空研究開発機構)の実験などで町の名前が広く知られるようになったのが要因」と話している。
SORAは大樹の「宇宙のまちづくり」を紹介する施設。航空宇宙関連の実験に関するパネルや映像、実験機器、ISTの観測ロケット「MOMO(モモ)」1号機の実物大模型などを展示している。
5年目となる今年度は、集会室を増設するなどリニューアル。4月28日から11月4日まで休館日なしで開館(入場無料)した。来場者数は記帳した人数で割り出した。
来場者の内訳は管内が2191人(39.4%)、管内を除く道内が1987人(35.7%)、道外も990人(17.8%)、残りは不明(記帳なし)だった。道外からの客の多さが、町の認知度の高まりを示している。
団体視察は41件で前年度(47件)並み。児童から高齢者の団体まで幅広い世代が訪れている。
来場者数は2016年度が3880人、昨年度は4652人と増加。MOMO2号機の打ち上げに合わせて同公園内で行ったパブリックビューイング(PV)「スペースフェスタ2018」(6月30日)の来場者などは記帳していないため、町企画商工課は「実際には1万人は来場しているのでは」とみる。
施設には常駐者を配置しておらず、館の開閉や清掃作業などは近隣住民がボランティアで請け負っている。同課は「地域住民の協力のおかげで成り立っている。来年度は展示物を更新し、リピーターに楽しんでもらえるようにしたい」と話している。(松村智裕)
◆特集
・大樹航空宇宙基地構想-十勝毎日新聞電子版特設ページ