本と音楽で世代間交流 朗読会やダンスも 音更
【音更】絵本と音楽を通じて異世代間の交流を図るイベントが17日、社会福祉法人更葉園(比留間正二理事長)敷地内の施設「おとぷけ通り。」(町東通13)で開かれた。子どもや高齢者、障害者ら関係者約50人が集まり、世代を超えて楽しいひとときを過ごした。
帯広大谷短期大学附属図書館(吉田真弓館長)が企画、趣旨に賛同した町社会福祉協議会(河田さえ子会長)が主催した。町内での異世代交流の新しい形を模索するオープンイベント。会場は更葉園の旧直営売店で、同法人が会場提供で協力した。
この日、同図書館が所蔵する絵本や漫画、雑誌など約600冊を持ち込み、来場者に開放。同図書館ボランティアサークル「あすぱら」の学生3人と短大卒業生がメンバーに入っている音楽ユニット「Weekend」(ウイークエンド)が共演し、読み聞かせにアルトサックスやキーボードの演奏が合体したユニークな試みを披露した。
また、参加者にタンバリンやカスタネットなどの打楽器を配り、一緒に演奏を楽しむ演出も。DA PUMPの「USA」では子どもが学生と一緒に踊る場面もあり、盛り上がった。
町内に住むフーサー香織さん(28)は息子フーサーティモちゃん(1)と参加。「絵本と音楽のコラボは思っていたより楽しい」と感想。同じく町内在住の女性(73)は「短大生はイベントを盛り立てようと一生懸命やっているのを感じた。若いお母さんや子どもたちと触れ合えて良かった」と話した。
河田会長は「初めての試みだったが、人と人とが触れ合い交流する優しい空間をつくれたと思う。こうした取り組みを多くの人に知ってもらえば、今後さらに盛り上がるのでは」とイベント継続の手応えを語った。
会場を提供した比留間理事長は「地域の交流の場として、施設の有効利用の観点からも、今後も要請があれば協力していきたい」と話した。
(鈴木裕之)