今年も鉢花販売会 音更高校
【音更】音更高校(鈴木淳校長、生徒431人)で12月1日、一般を対象にした「鉢花販売会」が開かれる。2016年度で閉課した定時制農業科生徒による恒例イベントを、今年も普通科生徒が引き継ぐ。
鉢花販売会は、農業科の取り組みを広く知ってもらおうと、毎年この時期に開催。例年、町内外から多くが訪れた。
この人気イベントを引き継ぐ形で、昨年、校内の愛好会「農業倶楽部」や2、3年生で「草花」の授業を選択している生徒が実施。今年も同授業を選択している3年生7人、2年生9人の計16人が行う。
生徒はシクラメンを去年11月から、ポインセチアを今年7月から、苗の状態から同校ビニールハウスで育ててきた。作業は授業や放課後の時間に行い、葉の剪定(せんてい)や全体の形を整える「葉組み」などの世話をしてきた。
現在、ビニールハウスには販売用の鉢花が並び、ポインセチアは色鮮やかな赤い葉が、シクラメンは赤やピンク、白の花がかれんに咲いている。家庭で観賞できるよう、手頃なサイズに育てた。
販売会は同校ビニールハウスで午前10時から開催。シクラメン600鉢、ポインセチア300鉢を格安で販売する。売り切れ次第終了。当日は生徒が来客対応や会計などを担当する。
3年生の宮崎真夢(まゆ)さん(17)は「一生懸命育ててきて、満足の出来栄え。とてもかわいいので、ぜひ来場して購入を」とPR。「草花」担当の野坂渉教諭(30)は「音更高校の伝統である取り組みを普通科の生徒がしっかり引き継いでいる。多くの人に取り組みを知ってもらいたい」と話している。
(鈴木裕之)