山口さん(上士幌中)案を採用 来年3月運行予定 外装デザイン 上士幌・スクールバス
【上士幌】町がふるさと納税を財源に更新する、スクールバス「ふるさと納税ゆめ基金号」の外装デザインが決まった。町内の小中学生を対象に公募したデザインの中から、上士幌中学校1年の山口遥さん(13)の作品「ほろんちゃんのラクガキ」が採用された。山口さんがデザインしたバスは、来年3月から運行を開始する予定。
町が所有するスクールバスは老朽化のため順次更新を進めている。今回は41人乗りの中型バス。町のイメージキャラクター「ほろんちゃん」をあしらうことを条件に、自由な発想で外装デザインを公募し、49作品が集まった。町の選考委員会が審査し、山口さんの特選と入選を含む計3作品を選んだ。
山口さんの作品は車体をキャンバスに見立て、片側にほろんちゃんがカラフルなペンキで楽しそうに落書きする様子を描いた。もう片側には虹が架かり、現在の上士幌を表現、夢を連想させるストーリー性が評価された。熱気球や温泉、アーチ橋など町のシンボルも散りばめた。
もともと絵を描くのが得意という山口さん。部活は吹奏楽部に所属しているが、美術科目の成績は最高の「5」という。最近は絵を描くことに「はまっている」と言い、「自分が好きなように描いて賞をもらえるのはうれしい」と喜んでいる。
このほか、五十嵐舞桜さん(上士幌中2年)の「気球とほろんちゃんの仲間たち」、石川琴さん(同)の「カラフルバス」が入選した。(安倍諒)