多分野で食の魅力向上へ 飲食店「十勝輪食」発足
十勝管内の多分野の飲食店が集まる団体「十勝飲食店組合 十勝輪食」が発足した。代表には十勝Chinese掛村の掛村真二代表取締役が就任し、現在は帯広市内の和洋中などの飲食店5社10店舗が加盟する。今後は市内や町村の店舗から参加を募りながら交流を深め、食に関わる他団体との連携や料理を通した地域振興にも取り組みたい考えだ。
これまで管内でもそれぞれの分野で料理人の組合はあったが、専門の垣根を越え個店同士の横のつながりを強めようと組織した。従来は各店が行政や商工会議所と独自にやりとりしていたため、各種支援策など情報の業界全体への波及に課題を抱えていたという。今後は組合が一元的に情報を受け取り、組織内で共有することで業界全体の底上げや活性化も狙う。
組合は7月から協議を進め、1日に発足。立ち上げ時の組合員らで考案した名称「十勝輪食」には、「食を通して飲食店や消費者、生産者の『輪』をつなげたい」との願いが込められている。
活動は毎月の例会を中心に、農業者団体と連携した地元産食材の共同仕入れや、子どもたちに調理師の仕事に関心を持ってもらうため、教育機関や福祉施設での料理教室開講や料理提供も構想している。
また、加盟店に地域の商工会への加入や調理師免許の取得を推奨することで、食の安全向上にも取り組んでいく予定。
掛村代表は「飲食店と行政や生産者、消費者とのつながりを強め、十勝の食の魅力を高めたい」と話している。
(長谷川正人)
加盟社・店舗は次の通り。
▽ビゴラス(十勝Chinese掛村、旬菜広間 びさん@、十勝麺処 澄)
▽ニューセレクショングループ(名古屋コーチン炙り焼き こてつ、香酒 鞘)
▽オンスタイル(旬創旬家 無双、ハリーズロッドカフェ)
▽一献楽食 紀翔、魚河岸 紀翔
▽炙旬肴 元