「元気ないです」 十勝川温泉がユニークポスター
【音更】9月の胆振東部地震による風評被害で宿泊キャンセルが相次いだ十勝川温泉に客を呼び戻そうと、十勝川温泉旅館組合(作田英実組合長)と町十勝川温泉観光協会(林文昭会長)が「元気ないです 十勝川温泉」というユニークなキャッチコピーのポスターを作製した。
地震の風評逆手にPR
A全判でキャッチコピーの他、「ヒマ過ぎちゃって、サービス向上。」のコピーが書かれ、料理の仕込み時間なのに、新メニューを考案して試食が止まらない料理人、空き部屋で英語の勉強を始めた女性客室係員、浴場の見回りついでに入浴し「美肌実験」を始めてしまった職員の3枚の写真を掲載している。「待っているよ 十勝川温泉」の文字も。
100枚作製。10日夕に放送される情報番組「どさんこワイド179」(STV)に、同観光協会事務局の窪浩政次長や同組合関係者らが出演し、ポスターを初披露する他、近く全国の旅行会社や道の駅、観光案内所などに送付する。
窪次長は「宿泊キャンセルの窮状を逆説的に表現した。ピンチをチャンスにという思いで、十勝川温泉地区の関係者挙げて取り組んでいることをアピールしたい」と話している。
同協会や町などによると、地震による宿泊キャンセルは9月30日現在、1万122人に上っている。(鈴木裕之)
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