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「消えない」信号、道半ば 北海道地震

高コストで普及率低く

 北海道地震による停電で、道内では大半の信号機がストップした。警察庁は、停電時も非常電源で作動する信号機の整備に取り組むが、コストが高く、普及率は低いままだ。

 2011年の東日本大震災では、計画停電に伴い、多い日には2万基以上の信号機が動かなくなった。交差点での死亡事故もあり、同庁はこれを機に、非常電源の設置に力を入れ始めた。

 同庁によると、非常電源にはリチウム電池式や自家発電式などがある。電力供給時間は電池式が2~8時間、自家発電式が24時間で、設置コストはそれぞれ約150万円と約240万円。メンテナンス費用も考えると、全ての信号機に設置するには膨大な予算が必要だ。

 そこで同庁は、物資輸送に不可欠な主要幹線道路と、幹線道路から避難所などまでの道に絞って設置を推進。今年3月末までに、該当する全国1万8109カ所のうち8102カ所、北海道では293カ所のうち199カ所に設置した。だが、全国の信号機に占める設置率は4.6%にとどまり、北海道では、わずか1.5%にすぎない。(時事)

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