消防出動、交通事故相次ぐ 地震・停電で
6日未明の地震を受けて、十勝管内では消防出動や交通事故が確認されている。
とかち広域消防局によると、同日午前0時から午後5時40分までの間に火災報知器の作動による出動が12件発生した。同消防局によると、普段の5~6倍の件数で、地震と停電の影響とみられる。
屋内の家族と連絡が取れず、玄関が施錠されているという閉じ込め事案では3件の出動があったが、いずれも命に別状はなかった。病院間の転院搬送の有無や件数は現時点で分かっていない。
清水町では午後4時50分ごろ、一般住宅の屋外に設置しているガスボンベから出火したが、初期消火により約15分後に鎮火。延焼や人畜被害はなかった。
幕別町では午後4時55分ごろ、信号機の変圧器から発煙があったが、火災現象はなかった。
帯広警察署管内では、同日午前0時から午後5時半までに人身事故が3件、物損事故が12件発生。重傷以上の傷病者はいない。件数としては「突出して多い印象はない」(同署)としている。
陸自第5旅団は、自治体からの派遣要請がないので現時点で支援活動は行っていない。同旅団広報は「今後、自治体のニーズがあれば要請に基づいて支援活動の実施を検討する。被災された方々の救命、救助活動などに全力を尽くしてまいります」としている。(石川友史、細谷敦生)