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道拓殖鉄道廃線50年で企画展 音更の私設博物館

北海道拓殖鉄道の使用済み切符や当時の機関士が使っていた懐中時計を手にする穂積さん。右側は鹿追駅と屈足駅の通券箱

 【音更】町内の私設鉄道博物館「十勝晴駅」(町柳町南区12)は、私鉄の北海道拓殖鉄道の廃線50年を記念し、同鉄道の切符など関連グッズを集めた企画展を開いている。「廃線日」の30日まで。

 国鉄から同線へ乗り継ぐ切符など約500枚を展示。新得や東瓜幕など沿線駅の改札はさみが入った使用済みのものもある。多くは北海道拓殖鉄道の当時の車掌や機関士など関係者から譲り受けた。

 鉄道車両の「通行手形」とも言われる鹿追、屈足両駅の「通券箱」、鍵、通券の3点セット、当時の車掌が身に着けていた腕章やバッジ、機関士が持っていた手巻き式懐中時計、南新得、瓜幕、東瓜幕の3駅の構内平面図など、鉄道ファンにはたまらないグッズもそろっている。懐中時計は今でも稼働する。

 博物館を運営する穂積規=ただし=さん(58)は「鉄道マニアの間では旭川電気軌道と並び、北海道拓殖鉄道の資料は手に入らないという『都市伝説』がある。通券箱の3点がそろって残っているのは奇跡に近い。廃線ブームで注目を浴びている鉄道なので来場を」とPRしている。

 今年開業100年を迎える札幌市電の方向幕も併せて展示している。「十勝晴駅」は日曜の午前10時~午後6時の営業。問い合わせは穂積さん(0155・31・8336、090・6998・0623)へ。(鈴木裕之)

<北海道拓殖鉄道>
 1925(大正14)年、道内の商工業者が出資して設立した北海道拓殖鉄道株式会社(東京)が運営。運行区間は新得-上士幌間の54.3キロ。28(昭和3)年に新得-鹿追間が運行開始、31年に上士幌まで延伸した。トラック輸送への移行、沿線人口の伸び悩みなどで経営難が続き、68年9月30日に新得-瓜幕間が廃止され、営業を終えた。

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