野菜たっぷりの弁当、2店舗で1週間販売 上士幌・健康増進事業
【上士幌】町内のAコープ上士幌店ルピナと中島商店で27日から、野菜をふんだんに使った弁当が販売される。町の健康増進事業の一環。1食分に必要とされる120グラムの野菜が入っている。販売期間は9月2日までの1週間。
町では「スマートライフ かみしほろ」と題し、町民の健康寿命を延ばすことに重点を置く。具体的な健康課題として「健診とがん検診」「適度な運動」など6つを掲げており、今回はその一つ「適度な食生活」を推進する取り組み。町内の2店舗が協力した。
町のアンケート調査によると、町民の約9割が1日に必要な野菜(350グラム)を取れていない。町では糖尿病の指標となる「HbA1c」の正常値を超える割合が全国平均より高い。適切な値を保つには、食物繊維を多く含む野菜を必要量とることが望まれる。
それぞれの店舗で弁当の中身は異なるものの、定番の生野菜サラダをはじめ、「大根とにんじんのなます」や「ふきの煮物」、「シイタケと大葉の卵焼き」などバリエーションに富んでいる。調理法や味付けが重ならないよう配慮され、塩分も控えめだ。価格はいずれも1食600円。
弁当は9月4日の町議会定例会の昼休憩時に町議に振る舞われる予定。町保健福祉課は「野菜の食べ方や調理法を知るための参考にもなれば。気軽に利用してほしい」と呼び掛けている。問い合わせは町健康増進センター(01564・2・4128)へ。(安倍諒)