ひときわ小さな子馬誕生 清水・ムーミン牧場
【清水】ミニホースを育成する観光牧場「ムーミン牧場」(町旭山南8線、杉田静雄代表)で、約40年にわたる杉田さん(75)の経験の中でも、「ひときわ小さい」という雄の子馬「ハヤブサ」号が誕生した。現在の体高は40センチ、体重5キロほどで、標準的な柴犬より小さい。厩舎(きゅうしゃ)の中で母馬に寄り添ったり、乳を飲む愛らしい姿を見せて観光客を喜ばせている。
杉田さんはポニー(体高147センチ以下の馬の総称)を元に、独自のノウハウで何代も交配を重ねて品種改良した世界最小級の馬「スギタスーパーミニホース」(体高70センチ程度)約20頭を牧場内で飼育している。毎年5、6月ごろに出産時期を迎え、ハヤブサは6月26日に生まれた今年3頭目の子馬だった。
杉田さんによると、生まれた時点での2、3センチの差が、成獣になったときの大きな差になるといい「牧場の他の馬より、二回りも小さくなるはず」と予想している。小さいながらも元気はいっぱい。「目もキリッとした“美男子”だ」と喜んでいる。
穏やかな性格で抱き上げることもでき、観光客の腕の中で気持ち良さそうに昼寝をすることも。
杉田さんは「めったに見られないめんこい子馬。牧場に遊びに来て、触れ合ってほしい」と呼び掛けている。
営業は午前9時~日没まで。入場料は大人500円。子ども200円。問い合わせは同牧場(0156・63・2572)へ。
(小寺泰介)