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寛斎限定パッケージのしょうゆ発売 陸別 ヤマサ醤油

関寛斎ゆかりのヤマサ醤油の協力を得て発売された限定パッケージのしょうゆ

 【陸別】町振興公社(金子信行社長)は、陸別開拓の祖関寛斎ゆかりのヤマサ醤油(本社千葉)と協力し、限定パッケージ(化粧箱)のしょうゆ商品を発売した。寛斎を経済的に支援したヤマサ7代目当主の濱口梧陵の写真もあしらわれ、2人の関係性を示すリーフレットも添えた。今年は陸別開町100年の年でもあり、寛斎ファンの土産品として人気を呼びそうだ。

 関寛斎は、18歳で医療の「順天堂」(千葉県佐倉)に入門した。1856年、26歳の時にヤマサ醤油醸造の地・銚子(千葉)で医院を開業。この際に親交ができたヤマサ7代目当主濱口梧陵の依頼で江戸の種痘所に学び、銚子のコレラ防疫にも業績を上げた。以後も梧陵の援助によって長崎にも2年間留学し、当時としては最新の知識を得た。

 かつて寛斎の足跡をたどり、ヤマサ醤油本社も訪ねたことがある陸別関寛翁顕彰会の斎藤省三事務局長は「梧陵との出会いがなければ、寛斎の足跡は変わっていただろう」と話す。

 陸別には関寛斎資料館(道の駅内)や「やちだもの家」の寛斎に関する施設があり、全国からファンが訪れる。振興公社では「関連したお土産があれば」(企画担当・谷口和華子さん)と考え、斎藤事務局長や町教委とも相談し、昨年10月からヤマサ・梧陵を意識して協議を重ねてきた。

 限定パッケージの寛斎の写真は斎藤事務局長が提供し、ヤマサ側で陸別をイメージした雪の結晶や星空などが入ったデザインを考案。2人を紹介したリーフレットも加えた。しょうゆは、振興公社側で選んだ業務用の「本醸造しょうゆ」と「だししょうゆ」(ともに200ミリリットル)の2本入り。1箱540円。

 4月28日に発売。道の駅内の観光物産館で取り扱う。谷口さんは「開町100年の節目に、開拓者に関心を持ってほしいという願いも込めた」と話す。(木村仁根)

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