宇宙日本食認証を十勝から、開発セミナー
帯広地域雇用創出促進協議会(相澤充会長)は、厚労省の委託事業「クリサポとかち(CREATION SUPPORT TOKACHI)」で開発した新商品発表会を1日、市内のとかちプラザで開いた。JAXA(宇宙航空研究開発機構)認証を目指せる宇宙日本食「カップ入り充填豆腐」など3商品が披露された。
クリサポは雇用につながる商品やサービスを開発、その技術を管内の事業者に提供する。委託期間は今年度から3年。丹治幹男プロジェクトリーダーら専門スタッフに加え、商品内容に応じ、開発や販売戦略などを専門家や地元の事業者などに支援をもらい進める。
今回の新商品は充填豆腐のほか、アイスクリーム工房向けの冬季対策商品となる冷凍プリンと、ゆでた大豆をつぶして乾燥させ、肉の代わりなどとして料理などで活用してもらう「いつでも大豆」の3品。発表会には新商品に興味を持つ事業者ら約40人が参加し、説明を聞いた後に試食した。
中でも充填豆腐はレトルト殺菌し、北海道ホテルの工藤一幸総料理長監修で、すき焼きと麻婆の各ソースの2種類を作った。専門の独立企業「宇宙技術開発」(東京)の職員がアドバイザーとなっている。
丹治リーダーは「ふたを開けた際、離水が起きないよう寒天などの添加物を加えた。賞味期限などの検査はこれからだが、技術移管後も商品化をサポートしたい」とし、「数社から商品化したいとの声が寄せられている。開発してほしいメニューがあれば相談を」とする。問い合わせはクリサポとかち(0155・67・8159)へ。(佐藤いづみ)