外国人観光客向け雪中パークゴルフ場お目見え 幕別・依田公園
【幕別】町依田の依田公園に外国人観光客向けの雪中パークゴルフ(PG)場が初めて造成された。町発祥のスポーツを冬場にも楽しんでもらい、まちへさらに観光客を呼び込むことが狙いだ。
観光客の町内滞在を8時間延長させることを目指す「プラス8(時間)プロジェクト」(実行委員長・茂呂昭生十勝ヒルズ総支配人)の事業。同プロジェクトのメンバーでもある町PG協会の千葉幹雄会長や各会員が、昨年12月中旬から約1カ月間かけて雪上にコースやカップを設けて完成させた。忠類地域で雪中PG場を整備している忠類PG協会からも助言を得た。
雪中PG場の場所は町ふるさと館の北側。最長40メートルのホールを含む計261メートルの9ホール(パー33)。冬季以外はPGの俳句村コースとして活用されている。
22日に関係者が実際にプレーし、コースの状況を確認した。中にはカップ周辺が盛り上がっている「砲台グリーン」などの難所も。千葉会長は「芝とは違い、雪でボールが止まらない難しさはあるが、それもまた面白い」と笑顔を見せた。
夏場は協会会員が観光客向けにPG指導のガイド役を務め、好評を得ている。茂呂実行委員長は「PGが夏も冬も楽しめるスポーツだと海外の人たちが遊びながら実感し、その魅力を広く発信してもらえればうれしい。十勝で2泊してもらえるよう、今後も魅力づくりを進めたい」と話していた。
雪中PG場のそばにある十勝幕別温泉グランヴィリオホテルや幕別温泉パークホテル悠湯館が宿泊客向けにクラブやボールを貸し出す。一般のプレーも可能だが、観光客向けの利用が主となる。利用時間は日の出から日没まで。
問い合わせは同プロジェクト事務局の町商工観光課(0155・54・6606)へ。(松村智裕)