大寒の20日 例年通りの冷え込み 動物のひげにも氷
20日は二十四節気のひとつで1年で最も寒い時期とされる「大寒」。十勝地方は夜間によく晴れて放射冷却が発生し、朝方、例年並みの水準まで冷え込んだ。
帯広測候所によると、十勝地方で最も低い気温を記録したのは、陸別の氷点下21・9度だった。帯広は同15・0度。
冬季開園中のおびひろ動物園(柚原和敏園長)では20日朝、ゴマフアザラシ3頭が白い息を吐きながらプールを泳いでいた。厳しい冷え込みでひげや眉毛の水滴は凍り、その姿はさながら“おじいさん”のよう。ひげの氷は日が昇ると共に溶けていくが、厳しい寒さが続けば日中でも見られるときがあるという。
全国列島に今季最強の寒波がやって来る22日以降は日本海側を中心に荒天が予想されており、23日は帯広でも雪が見込まれる。今後7日間の気温は「23日の予想に幅があるが、最低気温は例年並みの氷点下10度前後で推移するとみられる」(測候所)としている。
(奥野秀康、松田亜弓)