除雪ボランティアに汗 江陵高生 今年度19年目
【幕別】江陵高校(鈴木譲二校長、生徒337人)の生徒が毎年恒例の除雪ボランティアに取り組んでいる。歴代のボランティア委員や部活動の生徒が1999年度から続けて今年度で19年目。生徒たちは「お年寄りなど困っている人たちの役に立てれば」と力仕事に汗を流している。
ボランティアは積雪15センチ以上を基準に活動。今冬は昨年12月5日に野球部29人が率先して行い、その後は同月8、11日に近隣の札内春日町公区の独居高齢者宅9戸やバス停留所の前を除雪した。
11日朝は各クラスのボランティア委員の男子生徒14人が4、5人のグループに分かれて現場へ。緑色のジャンパー姿でスコップを手に30分ほど作業に励み、地域住民から「ありがとう」などの声が掛けられていた。
冬休み中も各クラブの生徒が対応する。生徒指導部長の中村圭介教諭は「学校の生徒がこれだけ長く除雪ボランティアに取り組んでいる例はないのでは」と話す。野球部の水上斐斗主将(2年)は「部活動ができるのは地域の人たちのおかげなので恩返しの気持ち。除雪ボランティアは先輩方が築いてくれた良き伝統。これからもぜひ続けたい」と意欲を新たにしていた。(松村智裕)