帯広工業高生、2級土木施工管理技術検定に近年最多人数合格
帯広工業高校(金谷秀幸校長)環境土木科の3年生35人が、国家資格の「2級土木施工管理技術検定」に合格した。同校としての合格率は90%で、全国の57・7%を大きく上回った。合格者数はここ数年20人ほどだったが、これを大きく更新して近年最多となり、全道トップレベルの好成績を収めた。
同検定(学科試験)は道路や上下水道、橋梁(きょうりょう)といった土木工事に関わる作業に必要な資格。10月22日に釧路市で試験が行われ、同校からは同科の3年生全39人が受験した。受験者7618人の合格率は57・7%で、うち高校生は55・3%だった。
同校は2年前から3年生全員が受験。今年度も全員合格を目標に掲げ、春から放課後に補習を行うなどの取り組みを続けてきた。
試験は普段の授業内容より専門的な知識が必要となり、生徒たちは自主的に朝学習に励んだ。就職・受験対策との両立など苦労はあったが、長瀬宏明さん(18)は「部活を引退してから補習などで勉強してきた。先生のおかげで徐々に自身がついた」と話す。
生徒の多くが資格を生かせる職種への就職・進学を希望する。管内の建設コンサルタント会社への就職が内定している小沼孝順さん(18)は「地域社会に貢献できるような技術者になりたい」と前を見据える。
担任の岡本博教諭は「クラス全体で士気が高く、土・日曜も勉強会を開いていた。後輩に手本になるような先輩になってくれた」と健闘をたたえている。合格を逃した4人は来年2月の試験に再挑戦する。
(松田亜弓)