ばん馬の足元も冬仕様 蹄鉄付け替えシーズン
ばん馬の足元も冬仕様に。通年でレースを行う帯広競馬場では、冬場のレースに備えてばん馬の足元を支える冬用蹄鉄(ていてつ)の付け替え作業が行われている。
夏用の平らな蹄鉄と異なり、冬場は凸凹の多い「刻み蹄鉄」を着用。雪が積もったコースでも路面を捉えることができる。今シーズンは10月28日から解禁され、厩舎(きゅうしゃ)で暮らす約500頭が随時、冬仕様に履き替えていく。
競馬場には2カ所の装蹄所があり、このうち千葉装蹄所(千葉喜久雄代表)では職人4人が熟練の技で手際よく作業を進めている。1日7~8頭が履き替えており、降雪後に履き替えが多くなる。
作業は、夏用の蹄鉄を外して伸びたひづめを蹄刃で削り、炉で1000度近くまで熱した刻み蹄鉄を、真っ赤に焼けた状態の内にハンマーでたたいて形を調整。ひづめに合わせながら微調整する。ひづめは厚く熱さを感じないものの、炎や煙に反応して落ち着かない馬も。
装蹄師歴60年の千葉代表(76)は「冬季も重賞レースが続く大事な時期。1頭1頭に合った冬靴を履かせたい」と履き替え作業に打ち込んでいた。(藤島諒司)
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