最高級ブランデー20日に発売 池田ブドウ研 1本1万6200円
【池田】町ブドウ・ブドウ酒研究所(安井美裕所長)は20日、最高級の十勝ブランデー「ブレンド・オブ・トカチ」を発売する。1964年の醸造以来、研究所で熟成している300樽(たる)以上の中から、選び抜いた78年から94年までの7つの樽の原酒をブレンドし、最高級品に仕上げた。
同研究所職員が原酒をテイスティングし年代や種類の組み合わせを考えた。発売日はブランデー製造免許を取得した記念日に合わせた。
華やかな香りと熟成香があり、深い味わいと甘い余韻が続くという。
価格は1本(700ミリリットル)1万6200円と、最高級品に位置付けた。ボトルは、高級化粧品ブランドなどでも使用されているこだわりのフランス製。1本ずつナンバリングしている。今年の販売は400本。
ブランデー製造は道内唯一。新たな客層をつかむため今年に入ってから、手軽に飲めるレモン果汁入りソーダ割りのハイボール「十勝ブラボール」の飲み方提案や、熟成をしない無色透明な「ホワイトブランデー」の発売など十勝ブランデーを売り込んできた。
今回は十勝ブランデーで幅広い年代にまたがった初めての最高級ブレンドで、同研究所は「ブランデーにこだわりを持つ人たちに、バランスと複雑さが味わいに出ているブランデーを楽しんでほしい」とする。
問い合わせは同研究所(015・572・4090)へ。(関坂典生)